父母に孝行が第一である−−報徳大祭を迎えて

 健康にて、かつ穏やかに平成29年の新春を迎えて、はや一ヶ月があっという間に過ぎてしまいました。こんなに時間の経つのが早いのか、これは年をとるはずだと、気を引き締めようとしていたところに、ビッグニュースが飛び込んできました。

 一つは、平成31年(2019年)正月に、新しい天皇陛下が即位されて、年号が変わるということで話し合いがされている、ということです。

 現天皇陛下が、退位したいというお気持ちを昨年述べられましたが、その方向で少しずつ準備が進められています。平成という年号が終わるということです。平成29年30年までしか使えないとなれば、今年は大事にして、

もっと平成という字を使っていきたいと思います。

 もう一つは、高齢者(老人)という年齢・意味づけを75歳以上にしようという答申が出されたことです。65歳から74歳までを、準高齢者と呼ぼうということです。元気な高齢者が多いし、もっともっと社会のために働いてほしい、貢献してほしいということです。

 私も高齢者の仲間に入れて頂いたと自覚が出てきていたところに、準高齢者ならば今一度、高齢者になるための見習いをせよということですから、今年は尻を叩いていきたいと思います。

 新年を迎えて嬉しかったこと、残念であったことなど、忘れないうちに思い出してみたいと思います。

 嬉しかったことは、町内の子供会による【もぐら打ち】を教会でも打って頂きました。「こなたのお家にお祝い申そう」と無病息災や商売繁盛を祈る

伝統行事です。広前でお謡いをお供えして頂き、玄関先でもぐら打ち(棒で地面をたたく)をしてもらったのですが、その中で『玲奈さん 4月より小学一年生になります。お祝い申そう』と、口上があったそうです。

 孫の成長を、皆さんで祝福してくださいました。

 同じ日、長与町ロードレースが開催され、こちらの方の孫が小学3年生部門に出場しました。寒波の押し寄せた寒さ厳しい中で、3年生100人近い選手に交じって、かなり上位の方で走っている姿を見て、ここまで育てられたこと嬉しく思いました。精一杯声援を送りました。

 教会の境内につばきの木があります。今 真っ赤な花が咲いています。

 ゆっくり観賞していたら、二羽のメジロが飛んできました。年々少なくなってきたメジロです。 

 私の小さい頃は、メジロ捕りが遊びの一つでした。トリもちを口の中で、モグモグとほぐして粘りを出し、つばきの木の花の間にトリもちをさして、メジロを捕まえるのですが、一度も捕れたことがありません。

 またメジロかごを年長のお兄さんたちは、手作りのものを使っていました。

 それが羨ましくて、自分も作ってみたいと挑戦しましたがダメでした。

 そうしたことを思い出しながら、今年も教会境内にメジロが来てくれたことを喜んでいました。

 残念だったことは、初夢です。頑張って初夢を見て、見たことを覚えていて、今年一年の励みにしようと思っていましたが、目が覚めると共にパッと消えて、何の夢だったか思い出そうとしても後の祭りです。同じことを毎日繰り返すうちに一月が終えました。

 家族が寝込むことなく2月を迎えることを大いに喜びたいと思います。

 家業に仕事に、通学通園に取り組めたことを喜びましょう。         

 お役に立てたこと、教会の御用ができたこと、神様に使って頂いたことを感謝して2月を迎えましょう。

 2月11日 2017年【報徳大祭】を仕えさせて頂きます。教祖様のお跡を、継いで下された 二代様・三代様・四代金光様のお祭りです。

 親を親と立て仰ぎ、親の願いを引き継ぐことの大変さ、有難さを思うとき、後継してくれた者の後々の姿を見られた親様のお喜びはいかほどのことでありましょう。この親子の関係のところを教祖様は

 

○神は人間の本体の親である。信心するのは親に孝行するのと同じ様なものである

 

とみ教えくだされています。

 前教会長 原正知先生は、父母に喜んで頂く生き方を求められ、私たちにその姿勢を示してくださいました。

 

○父母に孝行が第一である。孝行をすれば末で幸せになる。不幸をすれば末で巡ってくる。

 

 2月も 亡き父母に、また元気にしている父母に喜んでもらえる生き方に取り組みたい、お役に立っていきたいと思います。

 親のことは子が願い、子のことは親が願い、天地(あめつち)のごとくで御大祭を通して親神様に、親孝行できましたとお礼申していきたいと思います。   

金光教諫早教会長 原 正忠

(教会広報誌のんのこ2017年2月号より転載)