霊様に喜んで頂き、霊様と一緒に春を迎えましょう

 ご信徒の方が、80歳の誕生日を迎え、ある会社からお祝いの色紙(メッセージ)を頂いたと教会にお知らせがありました。面白いことが書かれたメッセージだと思い、コピーして教会に掲示させて頂きましたので紹介します。

 

  健康長寿の心得

人の世は山坂多い旅の道 年齢の60に迎えが来たら

60歳 とんでもないよと追い返せ(還暦)

70歳 まだまだ早いとつっぱなせ(古希)

77歳 せくな老楽これからよ(喜寿)

80歳 なんのまだまだ役に立つ(傘寿)

88歳 もう少しお米を食べてから(米寿)

90歳 年齢に卒業はないはずよ(卒寿)

99歳 百歳のお祝いが済むまでは(白寿)

108歳 まだまだお茶が飲み足らん(茶寿)

111歳 そろそろゆずろうか日本一(皇寿)

 

 神様からお迎えが来たら、これまでの年にお礼を申し、まだまだですとお願いをして追い返しましょう。3月と9月の暦が逆かもしれませんが、「善は急げ」と3月号にて紹介しました。

 諫早教会の信徒には、100歳、103歳というご信徒の方がおられましたので、私達はまだまだ鼻たれ小僧かも知れません。神様に可愛がって頂ければ、長寿のごほうびを頂けると思います。

 ちなみに108歳を茶寿、111歳を皇寿と呼ぶことは知りませんでした。

 

 教会のまわり(古来、梅屋敷と呼ばれ、梅の木が多くあったとのこと)の梅の木が白い花を咲かせていると眺めていたら、春一番が吹き、今日は暖かい日差しの中でこの原稿を書いています。私の足下に、私の背中にいっぱい日が差し込み、教会の境内の花々に、もう春が来ているように感じます。

 今年も天地の親神様のお恵み、お働きを受けて、生命を賜り、新年を迎えることができました。そして今、厳しき冬も、インフルエンザが玄関先まで来ていたようですが、なんとか乗り越えられそうです。お礼を言いつつ、冬眠(私は、皆さんから体調はどうですかと尋ねられたら、冬眠中ですと答えています。)から目覚めつつある私の体調(コンディション)に喜び、春が近いことを感じています。

 

 3月、諫早市は市長選と市議会議員選があり、久しぶりに賑わうのではないでしょうか。子供、孫さん達も三学期が終わり、新しい学年へと進級進学を楽しみにしています。全てがご都合お繰り合わせの中におかげになりますよう、お願いしています。

 そうした3月もいろいろな行事があり、菜の花も咲き乱れる頃、3月21日、春のお彼岸を迎え、教会では春の霊祭を仕えます。教会開教107年の今年、教会の霊舎には、ここまで教会活動のために、結界取次の御用のために、金光教の信心を求め学び、おかげを頂かれた多くの教師・信徒の霊様方が祀られています。この霊様方の生前のみ働きがあったからこそ、教会は存続し教会の働きがすすめられたのであります。また、霊様となられた後、その霊様方の霊徳を頂き、霊徳にすがって、起こり来るあらゆる難儀や問題に対し、見守って頂き道をつけて頂き、願い以上のおかげを受けてきました。

 

 冬眠から覚めつつある私をはじめ、皆様方の生命の元、教会の歴史の元をたどれば、教会にお祀りされている霊神様にたどりつきます。霊神様をお祀り申し上げていけばいくほど、偲べば偲ぶほど、霊徳は私達の日常の生活の中に輝き渡り、霊のみ位をすすまれて神になっていかれます。今年も霊様に喜んで頂きましょう。

 

○神のおかげで生まれてきた人間であるから、死ぬのも神のおかげでなくて死ねるものか。そうであるから、生まれたのがめでたいなら、死んで神になるのは、なおのことめでたいではないか。死ぬのがつらいと言うのは、まだ、死ぬのをいとわないだけの安心ができていないからである。信心して、早く安心のおかげを受けておかねばならない。神のお計らいでは、いついくかも知れないのに、その際のうろたえ信心では間に合わない。平生から、まさかの折にうろたえないだけの信心をしておかなければならない。(経典抄58項)

 

 教祖様がおっしゃられるよう“信心する”ことで、よい生き方ができよい死に方ができます。そして、日々の信心の姿を霊様は喜んでくださると思います。    

 

金光教諫早教会長 原 正忠

(教会広報誌のんのこ 3月号より転載)