初春 --新しい年が さらによい年でありますように--

 新年、平成30年を迎えさせて頂きました.目が覚めることも、元日の太陽が東の空に上がることも、今年もカレンダーが1月1日から始まることも、「すべて天地の恵み・働きの中にあって、生かされて生きている証であります」と、金光教の教祖、金光大神様は私達に教えて下されたのでした。

 天地の恵み・働きとは、私達のまわりには目に見えない空気がいっぱい満ちていて呼吸ができています。水もいつでも十分に出ますし使うことができます。     

 寒いと暖房をつけ、暖まることができます。太陽の日差しは部屋いっぱいに差し込み、体も心も温かくしてくれます。私達のまわりにあるもの全てが、私達が生きる上になくてはならないものであり、その恵みや働き、物のお世話になって生きていられるのです。

 この天地の恵みと働きが、同じように私達の体にも宿っています。       

 それが血液であり、骨であり、リンパ液や各臓器器官の液が流れて働いています。これも天地の中と教えて下さいました。

 今年一年、この天地の中にあることを自覚する、意識する、問題にする、有難い・もったいないと受け止めての生活ができれば、今年も昨年以上に良い年でしたとお礼が言えるのではないでしょうか。

 

 教祖金光大神の教えに次のようにあります。

○正月は一年中のことを祝うので、まことにめでたいものじゃ。よって、氏子が腹が立っても、三が日じゃ、怒るな怒るなと言うじゃろう。よってのう、日々元日の心で暮らしてのう、日が暮れれば大晦日と思い、日々うれしゅう暮らしますのじゃ。そうすれば家内に不和はないのじゃ。日々うれしゅう元日の心で暮らせばよいのう

    元日の心とは

 ○祝う心  ○お礼の心  ○よろこぶ心  ○ゆるす心  ○願う心

と言われています。

 皆様が、この元日の心を一年中もっての生活を送れますようお祈り申し上げます。

 

 諫早教会にとりましては、明治43年に諫早市竹ノ下付近に教会が開かれて以来、今年108年になります。また、西小路町に移転新築して、諫早市や地域の方々の繁栄と生活立ち行きを祈念してきて 4年目を迎えます。

 その一年一年の歩みを粗末にせず、今年も天地金乃神様をしっかりと頂き、奉り、神様の御心に応えていきたいと思います。

 2020年に迎える、諫早教会開教110年を楽しみにしたいと思います。

 新しい年をどういう一年にするか、具体的な目標を立ててみたい。

 昨年、教会にご信徒の文化的作品(写真、南画など)を掲示させて頂きました。        

 その後、ペットボトルでできた風車を玄関口に立て、近所の方にも関心を持たれました。暮れには知人より浮立のお面の彫刻を頂き飾りました。教会とご信徒とのつながりが、お祭りやお取次を頂く以外にも広まっていくことを願っています。

 

 月々のお祭り(月例祭)は、1日、9日、21日と例年通りです。         

 また大祭も2月11日、4月29日、11月25日の年3回を予定しております。

 前々より都合をつけさせてもらいたいとの願いを立てることを、教祖様は【親の法事を仕える】と思っての心づもりを、お喜びになられました。

 本部大祭は、4月1日と9月30日に参拝を計画しています。

 金光教にご信縁頂いたこと、神様と一緒に取り組みさせて頂く日々の生活に対してのお礼、教祖金光大神様の御恩を忘れないための参拝など、お祭りを通して月々の生活の上に元気を頂き、生き甲斐のある生活になっていきます。

 元気の間に一度でも一回でも多く参拝のおかげを頂きたいと願いを立てる事によって、心身の健康の保全、経済のお繰り合わせ(不必要なお金の支出を減らす)、  時間の都合など、土台となる願いを叶えてくださるおかげを頂くことになります。

 今日まで歴代の教会長夫妻、また多くのご信徒の方々が、手本を見せてくださいました。

 後の続く私たちも、教祖様のお話をいただき、先輩の実践された話を聞き、信心の勉強ができる一年にして頂きたいと思います。    

金光教諫早教会長 原 正忠

(教会広報誌のんのこ2018年1月号より転載)