教会境内の椿の木に、今年もメジロがやってきました。
まさに“今年も”と口ずさむ言葉の中に【大変な内容】を持つことを、“ メジロ”をじっと見つめながら考えています。
昨年も今年も変わりなく時間が止まることなく、天地も又 私たちに恵みを与え、
生きる全てのものを生かし、整えてくだされてあります。その中に私たちは、今年も生命を頂き、“メジロ”と同様 元気に日々を送れていることを、当然・当たり前でないことを教えられます、感じさせられます。このことが【大変な内容】なのです。
金光教祖は、この【大変な内容】を、次のようにみ教えくださっています。
◯天地は生き通しである.天地が生きているから,人間もみな生きていられるのである。◯天と地の間に人間がいる。天は父、地は母である。人間、また草木など、みな天地
の恵みを受けて、地上に生きているのである。
◯お天道様のお照らしなさるのもおかげ、雨の降られるのもおかげである。人間は
みな、おかげの中に生かされて生きている。人間は、おかげの中に生まれ、おかげ
の中で生活をし、おかげの中に死んでいくのである。【教典抄 天地は語る】
新しい年(平成31年)を迎え、“今年もやるぞ” “今年もおかげ頂きたい” “又
一つ年をとったけれど、体が動くだろうか“ と新しい願いと目標を立て、不安心配の中に新春を過ごしていたら、もう2月です。時間の過ぎることがこんなにも速いと実感させられる今日この頃です。
《平成 最後の○○》と昨年から今年にかけて謳(うた)われています。4月1日に新しい元号が発表され、5月1日からその新しい元号がスタートします。
明治・大正が遠くなり、「昭和・平成・○○」という言い方をしていくのでしょう。
過ぎ去った事態や環境に思いを馳せている中、今年も1月を無事過ごせたことをしっかりお礼を申さねばいけません。正月を迎え、ご信徒の方々に「お礼が先ですよ」と言ってきた手前、私もこの(のんのこ)の原稿を書くにあたり、お礼を先に述べることをしなければなりませんでした。
改めて 1月もおかげを頂きましたことを、お礼申し上げます。
今年の正月は、参拝された方に〈御神酒・スルメ・コンブ・お書き下げ〉が例年通り下げられましたが、信太郎先生の発案でお年玉が加わりました。お年玉と書かれた小さな袋に、一万円札の形をしたチョコレートが入っていました。とても好評で子供たちは、2個3個と頂いていました。来年もお願いしたいですね。
前教会長時代から金光様のみ教えを、短冊の形にしてお書き下げとして下げています。
先日ご信徒の方から『これを頂かないと、正月が来た気分になりません。これを見える所に貼って、一年間の信心生活の目標にしています』と言われました。嬉しいですね。皆さん、神様のお知らせ願いと受け止めて、おかげになることを願っています。(正月から九日初祭りまで用意。来年は、ぜひ参拝して頂いてください。)
今年も数多くの年賀状を頂きましたが、数枚『旧住所で書いて戻ってきました』とありました。新しく西小路町に移転して4年です。改めて布教活動頑張ります。
今年は暖冬のスタートでした。これで良いのでしょうか。暖かいことで助かる人、困る人、色々です。私たち天地金乃神様を信心するご神縁を頂いたのですから、日々の生活の上に自分の思い通りにならないことであっても、全てを【ありがたい】と頂き、お礼申し上げていくことが【天地金乃神様を神人(しんじん)する者】と教祖様・金光様が仰っておられます。
◯しんじんとは、信の心ではない。金光大神は、しんじんを神人と書く。
◯信心せよ。信心とは、しんはわが心、じんは神である。わが心が神に向かうのを信心という。恩徳の中にいても、人間に信がなければ、おかげはない【教祖ご理解】
今年はみなさんと一緒に【信心】を求め取組むのでなく【神人(しんじん)の道】
を求め取組んでいきたいと思います。神人(しんじん)とは、神様に近づく生き方、神様と仲良くする生き方、神様を使うのではなく、神様に使われる生き方、毎日の生活の場で神と共に取組む生き方を言います。
今年 金光教団は、立教160年の記念の年柄を迎えています。安政6年(1859年)金光大神様が、神様からの頼みを受けて農業をやめ、自宅を神様の広前として取次の業
(わざ)を始められてから、160年ということです。安政6年10月21日、この日を金光教が誕生した(生まれた)【立教の日】と定められています。
この160年のお年柄にあたり、全教あげて【神人(かみひと)の道】を歩もうと呼びかけられています。一般社会の人々がいう【信心(しんじん)】を取組むのではなく、金光教祖様と天地金乃神様との関係によって生まれた【神人(しんじん)】を今こそ歩んでいきましょう。
各家庭に次のような内容のチラシを、一枚ずつ掲示していこう! という運動が取り組まれています。まさに【神人(しんじん)】を教会で、家庭で、社会で歩んでいこうということです。(このチラシは教会にありますので、参拝の折 持って帰って見えるところに貼ってください。)
○ 机や勉強道具、そしてすべての物を大切にしよう。
○ 病気が治ってハッピーなら、病気でない日は もっとハッピー
○ 礼儀正しくしよう 親切にしよう 人のために生きてみよう。
○ はき物にありがとうは、そろえてぬぐこと。
○ 神様・ご先祖様には、登校前にお願いし、下校した後は、お礼の手を合わせよう。
家族のみんなが喜ぶことを、一日一回はしよう。
金光教諫早教会長 原 正忠
(教会広報誌のんのこ2019年2月号より転載)